パタゴニア10日間の旅
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12月26日 パタゴニア その1(カラファテ)
12月27-28日 パタゴニア その2 (フィッツロイ)
12月29日 パタゴニア その3(ペリトモレーノ氷河)
12月30日 パタゴニア その4 (プエルトナタレス)
12月31日-1月3日 パイネ国立公園
パタゴニア その5(パイネ国立公園 クエルノス & ペホエホテル)
パタゴニア その6(パイネ国立公園-グレイ湖、キャンプ、フランセス谷)
パタゴニア その7(パイネ国立公園 フランセス谷、トーレスデルパイネ)
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パイネ国立公園3日目。
ちょっとお天気が心配だけど朝はこの湖の色。
本日はフランセス谷まで往復ハイキングして、公園の入り口まで戻って
明日トーレスLook outを目指すためにセントラルのロッジに泊まります。
朝ごはん食べて、お昼ご飯のサンドイッチ作って、
総勢7人でワイワイ出発です。
フランセス谷はいつも風が強くて、
完全に雲が滞留している感じ。
綺麗な景色が見えるかわからないけど、
パタゴニアでは天気の保証なんてどこにもないから、
とにかく目指すしかない。
山火事の被害がここにも。
死んでしまったように見えるけど、
この木も少しづつ再生しようとしているらしい。
自然は強い。
イタリアーノキャンプ場まではずっと湖沿いのハイキング。
イタリアーノを超えると川沿いをどんどん登ります。
最後の1時間はずっと上り坂。
2つの山の間(谷)をひたすら登って行きます。
こちらフランセス氷河。
時々すごい轟音で雪崩が発生する。
そして、
フランセス谷ルックアウト、やっぱりちょっと曇りがち。
そしてスケール大きすぎて近すぎて写真に収まらない!
谷の反対側はNordernskjold lakeが見える。
この湖畔からずっと上がって来ました。
帰り道もこんな景色を見ながらひたすら2時間くらい、みんなでしりとりして
パイネグランデキャンプ場に戻ります。
今日も往復7時間、やっぱり登り道があると体力消耗するけど、
湖畔を歩けるのはとっても気持ちが良い。
もちろん、パイネグランデ到着後は、
トレッキング後のビール。
これは中毒性あるくらい美味しいよ。
最終便18時パイネグランデ発のカタマランに乗ってPudetoに戻ります。
行きにあんなに写真とりじゃくってたカタマランも、帰りは中で爆睡。
Pudetoに着くと公園入り口のLaguna Amarga entranceまでは30分くらい、
Puerto Natalesに帰るバスがたくさん待っているのでそれに乗せてもらう。
予約は特に必要なし。
ただ、Laguna Amarga entranceからLas Torres hotelまでのシャトルバスが
通常はプエルトナタレスから公園に到着するバスの時間に合わせてしかないので、
なかなか来ない。ヒッチハイクするにももうこの時間は車が来ない。
オフィスのおじちゃんに聞いても「待ってればいつかくるよー」としか
言われない。。結局8時に公園内からプエルトナタレスに帰る最終バスに合わせて
シャトルバスが来て、無事にロッジに到着。
長時間のトレッキングの後のキャンプはきついと思っていたので、
すごい高かったけどセントラルノルテを予約していました。
Torre Central and Torre Norte Refugios & Camping | W Circuit | Fantástico Sur | Torres del Paine
結果、シャワーのでもいいし、翌日のトレッキング後にもシャワー浴びて帰って来れたのでとってもよかった!
シャワーからでてふと外を見ると、
大変だ、空が燃えている!!!
すぐに外に出て夕日鑑賞会。
すると、隣に1人旅の日本人のおじさまが。
まだ定年前だけど休みを見つけて世界中旅をしているんだって。
家族はヨーロッパ以外はついて来ないから一人で回ってて、
もうアフリカも含めて120ヶ国旅したらしい。
私たちが、パタゴニアが感動すぎて、この先の人生でこれ以上感動する
場所に出会えるか心配です、って言ったら笑われた。
世界は広いから気にするな!って。あそこもあそこもすごかったよ、と
聞いたことのない地名をたくさんあげてた。
いいね、私も動く旅先おすすめ本みたいになりたい。
今思えばこの真っ赤に燃える空は明日の天気の予兆だったのね。
パイネ国立公園4日目(最終日)
ついに、最後のトーレスデルパイネを目指す!
が、朝から大雨、、!!
それでも、ここまで来たら諦められないし、
朝大雨でも天気は変わるはず、とフィッツロイの教訓を活かして、
全身雨対策をして出発。
地図の道のりから推測して私たちの足では往復7時間。
本当に天気悪い!!
しかも事前情報で知ってたけどずっと登りでかなーりしんどい。
出発して2時間くらいチレーノロッジで一旦避難。
みんなここで雨宿りしてるみたい。隣に座っていたお姉さんは
午後になったら晴れるからそしたらトーレスまで登る予定だよ、と
余裕のコメント。ただ、私たちは今日の夕方にナタレスまでのバスに
乗らないといけないので待ってる時間はないのだ。
しょうがなく、
霧で全く景色見えない中ズンズン進む、もはや修行。
これまで一週間パタゴニアの厳しい自然を一緒に乗り越えて来た相方も言葉を失う。
さらに、最後の1時間はフィッツロイ並みの厳ししい、"よじ登るり型坂道”だった。
絶望的な天気の中、岩場の登りはとてもキツイ。
きつくてきつくて、やっとの思い出トーレスデルパイネに到着。
嘘でしょ、ってくらい何も見えない!!
本当はここに岩の塔トーレスデルパイネが現れるはずが"真っ白"!!
霧が晴れる兆しも全くなく、、下山しましょうかという、
ラストトレッキングこれか、と残念だけど。こればかりはしょうがない。
帰りも、
天気悪いんだけど、
なんと、突然、
本当に突然、
振り返ったら青空でた。
すごい、山小屋のお姉さんが言ってたこと本当だ。
突然晴れた。
そして、
この景色。
行きは真っ白で何も見えなかったけどこんな景色のところ歩いていたんだ!
登っている最中に苦しかったからこそ、この景色が体中に染みる。
今ブログ書いててもあの時の達成感を思い出す。
登っている最中は霧の中で何も見えなくて、苦しくて辛くて、
頂上着いても何も見えないこともわかりながらもとにかく進んで、
結局想像していた通り頂上でも何にも見えなくて、
トボトボ帰ってた帰り道に見せられたこの景色。
こんな綺麗な道歩いてたんだ、って、それだけで疲れも吹っ飛ぶくらい、
全部清算された気分になる。頑張って登ってよかった。
私今こんな感じだなって思った、多分頂上も何も見えないけど、
少し時間が立った後に自分がやってたこと俯瞰して、
景色が見えるかもしれないし、今はそれでいいやと思った。
逃げかもしれないけど、それでいいってパタゴニア最終日に
自然に教えられた気がする。人生について考えながら悟りひらきながら
来た道をどんどん降る。
これまでみたいに最初から綺麗な景色見ながら登るトレッキングだったら
気づかなかったこともこのラストトレッキングで気づいたし、
これまで見て来た山紫水明な景色含めて今までの旅行とは一味違う
忘れられない旅になりました。
これでもかってほどの追いつかないほどの感動と、
たくさんの学び、トレッキング後の痺れるくらい美味しいビールの味と
ここでしか出来ない全ての経験、本当にありがとうパタゴニア、
本当にありがとう一緒に困難乗り越えた相方!
終わり。