「昔住んでた村でお祭りあるから行こう!」
と友達に誘われて言われるがままについて行ったら
すごい経験ができたので、書きます。
リマ市内からバスを乗り継ぎ7時間、
山の奥の奥にYauyos(ヤウヨス)という町がある。
一応まだリマ地方内という、リマどんだけ大きいのだ。
そこで1年に1回、男は山の上にある畑のお掃除をして、
女性や子供は伝統料理を作って山の上に登り、みんなで
そこで宴をするという、わかりやすくいうと町内会で
公園の大掃除した後に自治会館でお疲れさま会する、
みたいな行事があるらしい。
旅はリマ市内のバスターミナルから始まります。
LIMA(リマ)7時PM → CAÑENETE(カネテ)10時PM
金夜の仕事終わりにバスターミナル集合し、深夜バスで
まずは一つめの経由地へ向かう。
これはちゃんとしたバスで助かった。
カネテにも親戚がいるという事でお家に泊まらせてもらう。
(ちなみにこの子のお母さんは12人兄弟という鬼の家族構成により
ペルー全土に親戚がいます)
ほぼ寝たのか寝てないのかわからない早朝、
叩き起こされ、さりげなく街角に止まっている
バンに乗り込む。これは15人くらいの乗合バス。
ペルーお得意のみんなじゃがいもとかとうもろこし
とか背中に担いで乗ってくるスタイル。
CAÑENETE(カネテ)4時AM → YAUYOS(ヤウヨス)8時AM
まだ暗い中乗り込んですぐさま爆睡。
何時間寝たかわからないけど、ふと、目を開けると、
なんとやばい道走行してた。
命がけ。
断崖絶壁。
相当なスピードでもちろん向こうからも
同じような乗合バンが来てすれ違う。
寝てる間にすごいところに運ばれて来たようだ。
ズンズン山奥に入っていき、
ついにYAUYOS到着ー!
とっても小さなかわいい村。
とりあえずお家で家族に迎えてもらって一緒に朝ごはん。
もう男手たちは山の上の畑にお掃除に出かけているらしい。
村では親戚一同集まって今日の夜のご飯を準備しているというので
その様子を見学しにいく。
全部のお家でパチャマンカというペルーの伝統料理が準備されていた。
インカ帝国時代から話されているケチュア語で、「パチャ」は大地、
「マンカ」は鍋という意味。
”大地の鍋”とはそのままで、本来は地面の下に穴を掘って石を
熱した後にじゃがいもやお肉をその穴に入れて、余熱を使って
調理するものが本来の調理法。
他のお家ではまさにそうやって作っていたのがこんな感じ。
ちなみにケチュア族は自然崇拝だから、
常に大地"パチャ"とともに生きて来た。
だから"パチャママ"が大地の母で一番
神聖な存在なのです。
これはとうもろこしを潰して、とうもろこしの皮で巻いて
蒸し焼きにします、チマキ見たい。
みんな準備をしている中、手伝わずにw
山へ散歩に行きます。
通りすがる人全員知り合い。
山の上まで来ました。
ヤウヨスは山に囲まれたくぼみにある
とても小さな村なので、
山の斜面に畑を作ります。
こんな感じで昼寝。
この麓のくぼみが村。
とっても気持ちい。
右下に見えるのが畑。
後でこの畑まで降りてそこで宴します。
そして夕方になったので、
宴の準備が始まる畑まで降りて行きます。
こんな感じで布を引いて、
全家族持参した各々のパチャマンカを布の上に広げます。
そしたら向こうの方からドンチャカドンチャカ、
太鼓とラッパの音が聞こえて来て、
畑のお掃除に行っていた男の人たちが降りて来た。
みんな自分の家族の元に帰ってパチャマンカいただきます。
このシチューみたいなやつにじゃがいもつけながら食べる。
なかなかな色合いなんだけど美味しかった。
そのあとは、ネグレリアというこの地方のダンスを踊るよ。
まさかのこのダンスの記録が、ビデオしかなくてスクリーンショット
下から最悪的にわかりづらいのだけど、、
ちょっとマスクしているのが見えるかもしれないけどネグレリアというのは
↓こういう黒いマスクをして踊ります。アフリカから来た黒人の奴隷が
辛い畑仕事の中でも希望を捨てないように踊り出した音楽で、
ペルーではとってもたくさんの種類の音楽やダンスがあるのだけど
そのほとんどがこうしてアフリカの音楽に影響を受けている。
みんなシャベルを使ってネグレリアを踊ります。
明らかに部外者の私でも全く関係なくどんどんお酒注がれて
一緒に踊ってくれて超楽しい。
すっかり夜になって月明かりの中みんなで2時間かけて山を下る。
とっても暖かい楽しい宴でした。
明日の冒険に備えまーす。